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Black Chalk Wine: ハンプシャーの隠れた宝石 Hidden Gem💎

Sussex Vinoのブログへお越しくださり、ありがとうございます!

このブログでは、イングリッシュワイン ー特にイングリッシュ・スパークリングワイン(ESW)ー と、イギリスのワイナリーについてご紹介しています。

英国のワイナリーの多くはSussex, Kent, Hampshireに集中しています。これらの地域では農地からワイン用ぶどう畑への造成が進んでおり、新しい若いワイナリーも次々と誕生しています。ほとんどのワイナリーはフレンドリーでオープン。これから10月にかけては収穫時期と重なるので、ツアーに参加して稼働するワイナリーを見学できるチャンスです。

サセックス・ヴィーノと名乗っている以上、実は一日も早くサセックスのワイナリーをご案内したいのです。…が、どうも他の土地に行ってしまいます。


日本では、9/13に終了した日本橋三越本店の英国展、大盛況だったようです。

イイとこどり、しかも日本人好みの英国を集結したイベントです。

成功しないはずがありません。実は、私も行きたかった位です。

ところで、この英国展でハンプシャーのESW(イングリッシュ・スパークリングワイン)が提供されていたのです!そこで、今日はそのワイナリーと周辺の見どころについてご紹介することにしました。


ハンプシャーは牧歌的な農地が広がり、歴史ある古都・ウインチェスターをはじめ、古きよき英国の風景が随所に見られるのどかなエリアです。しかもロンドンから電車や車で一時間程度で行ける距離。プチ観光にはちょうど良い場所ですね。


Hampshireのワイナリー


Black Chalk Wines (ブラックチョーク ワイン)

SP11 7JX ←Google Mapにこのポストコードを入れると場所検索できます!

電車利用: Winchester駅からタクシーで約20分

Balck Chalk 正面玄関
Black Chalk, ハンプシャー 三越英国展に出品

このワイナリーには、今年3月のロックダウン前に初めて訪れました。

非常に上品な仕上がりのワインを造っていて、テイスティングした時「隠れた宝石」を発見したような気分になったことを覚えています。

本当は誰にも教えたくない…かも(笑)

ここは、近くの大規模ワイナリー・Hattingley Valley(ハッティンリー・ヴァレー)の醸造責任者であったジャコブ・リードリー(Jacob Leadley)氏によるワイナリー。大量生産ではなく少量でも高品質のワインを造りたいという思いから、2016年に独自ブランドのワイン製造を開始。

ブドウや醸造設備はHattingley Valleyのものを借りて製造し、2016年ヴィンテージが最初のワイン。その後2018年にブラックチョーク ワインという会社を立ち上げ独立。

3月に訪れた際には、日系の投資家がついたとのことでワイナリー建設が始まったところでした。ワイナリーは、既に完成したようです。

ワイナリー裏手、シャルドネ種のブドウに囲まれた広場は、「ワインサークル」という名でアウトドアパーティーが出来るスペースになっています。また、ゆるやかな傾斜のブドウ畑からは、テスト川(River Test)が見下ろせます。テスト川は非常に澄んだ清流で、鱒づりの名所でもあります。

ワイナリーツアーは一人£20(要予約)


Black Chalk Vineyard
Black Chalk
Classic & Wild Rose
Classic & Wild Rose

ワインはクラッシック(Classic)とロゼ(Wild Rose)の2種のみ。酸味と果実香味のバランスの良さとミネラルを感じさせるキリっとした味わいの上品なワインで、数々の賞を受賞しています。

品種は、シャンパン品種(シャルドネ、ピノノワール、ピノムーニエ)を使用。

クラッシックの方は、日本食 -特に白身魚の刺身や貝との相性がかなり良さそうだと感じました。ロゼの方は、ロブスターや伊勢海老と合わせたい感じ。

ロゼは桜を連想させる色合いで、女子的にはお花見に持っていきたい一本。どちらのワインも、かなりお奨めできる品質です。

投資家繋がりで日本への輸出にも意欲的なので、こちらのワインが日本の店舗で手軽に入手できる日は近いでしょう。


ランチにお奨めのパブ

● Mayfly:  Fullerton Nr, Stockbridge SO20 6AX

Black Chalk から車で1分程度; 徒歩10分

テスト川のほとりにあるパブ。川沿いのパティオで清流(意外に激しい!)を見ながらのランチがリラックスできて超おすすめ。

Mayfly Pub
Country Pub Mayfly

River Test
River Test 鱒釣りの名所


近くの見どころ・村情報  


● Wherwell(ウェアウェル)


Wherwell
Wherwell -茅葺屋根のコテージ
Wherwell, Thatched roof cottages
絵になるたたずまい

Winchester駅からタクシー利用の場合は、Black Chalkへ行く途中にあります。(Black Chalkを基点とすると上記パブとは反対方向)

中世には既に存在していた村で、10世紀には位の高い修道院があったと言われています。(修道院は現存せず) 古い茅葺屋根のコテージが立ち並び、絵葉書のような写真が簡単に撮れる映えスポット。それ以外特別な観光スポットはないものの、ゆっくり歩いて英国の田舎の風情を味わうには良い場所です。


● 村ではなくて  ”City“ Winchester (ウインチェスター)


ウインチェスター大聖堂

観光客にも人気の街・イギリスの古都ウインチェスター。鉄器時代にはすでに永住者がいたと言われているので、2000年の歴史があります。紀元1世紀に侵攻してきたローマ人が町の原型を作り、彼らが去った5世紀以降に大きな発展を遂げました。

9世紀になると、アルフレッド大王が度々襲来したバイキングを打ち負かし、現在のイングランド南部を治めてウインチェスターを都と定めます。901年にウインチェスター大聖堂が現在の場所に建設され、その後中世以降も王室とのつながりや羊毛産業によって重要な街として位置づけられました。その発展は16世紀、ヘンリー8世の時代まで続きます。

ウインチェスターはカトリックの大聖堂だったので、ヘンリー8世の英国国教会設立により力が衰えていくことになります。


街には大聖堂の他、博物館やグレートホール、「高慢と偏見」で著名なジェーン・オースティンの住居など見どころいっぱい。古い建物を眺めながら、街歩きだけでも十分楽しめます。(タレントのハリー杉山さんが通っていた、英国最古のカレッジである名門ウインチェスターカレッジは、残念ながらコロナ対策で現在非公開)


ところで、イギリスには”Cathedral Town”あるいは"Cathedral City" という言葉があります。世界中どこの国でもある程度の規模の街をシティと呼びますが、イギリスでは歴史的に、大聖堂のある街をCityと呼んでいました。つまり、それほど大きくないウインチェスターの街も、イギリス人にとってはシティなのです。


King Alfred Winchester アルフレッド大王
アルフレッド大王 - 今でもウインチェスターに君臨!

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