11月最初の土曜日、そろそろ朝晩は冷え込み始めたイギリスで、私にとっては2回目となるぶどう収穫ボランティア🍇に参加しました 。
寒いのは苦手な私ですが、行先はラッキーなことにブレイキーボトム Breaky Bottom というワイナリー🎵🍾 見えない所にヒートパッチ(ホカロンみたいなもの)を数枚貼って、暖かい恰好で行って来ました!!
ここは、イギリス最古のワイナリーの一つで、ある種伝説的ワイナリー✨
ずっと訪問したかったワイナリーです。
一般公開はしていないので、個別に訪問予約を取って訪れる必要があります。とても小さいワイナリーで、ワイナリーというよりは農家のお宅へ訪問するような感じです。
去年(2020年)、私も訪問予約を取ろうとメールを出したのですが、残念ながらコロナ禍でツアーは全てキャンセルになってしまいました😢
今回、ブドウ収穫ボランティアとして訪問できることになり、超ラッキーでした😉💛
オーナーのピーター・ホール氏…私と友達は密かにおじいちゃんと呼んでいるのですが💦…には、意外なことに日本と接点があるのです!
なんと彼は、19世紀後半に日本で「怪談」を著し、英文学者&小説家として名を馳せた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)氏の子孫なのです。世の中、ホント狭いですね~。
小泉八雲 (ラフカディオ・ハーン)氏
おじいちゃんは「セイバル・ブラン」という、ちょっと見下されがちなぶどう品種を一段上のワインに変える魔術師でもあり、私はイギリススパークリングワイン生産者トップ3の一人だと思っています🏅✨
ぶどうの収穫年を記載したビンテージワインのみを造っているおじいちゃんですが、彼の作品(と呼びたい!)には、それぞれに彼と所縁のある人々の名前が付けられています。
例えば、セイバル・ブラン100%で造られた2010年ビンテージは「Koizumi Yakumo」です。これまた素晴らしい出来栄えで、セイバルブランの持つリンゴの風味が上手い具合に熟成されていて、ビンテージ・シャンパンのような複雑で重厚な深いのあるワインです。
このワインは在庫が少ないこともあり、今では発売当初の2倍近い金額にまで値上がりしています😨
ランチタイム: 収穫ボランティアにワインをふるまうピーター・ホール氏
ちなみに私が考える英国スパークリングワイン造りの名手、トップ3のうち他のお2人ですが、Gusbourne の醸造責任者のCharlie Holland(チャーリー・ホーランド)氏とWiston の醸造責任者のDermot Sugrue(ダーモット・スグルー) 氏かな~。。。と、思っています。
Sugrue 氏の所へは先々週に行ったので、過去1ヶ月の間に私的トップ3のうちの2人にお会いできたことになります! めちゃラッキーです👍🍀
このBreaky Bottomは英国南東部East Sussex州のLewes(ルイス)という街の近くにあります。ロンドンから1時間程度の距離なのですが、このワイナリーがある所は、ものすご~く田舎です🐑🐄🐎 ルイスまではともかく、そこからのアクセスがなかなか大変!
West Sussex在住の私は自宅から車で行きましたが、途中からは車が壊れないように慎重に運転しなくてはいけないような、ものすごくワイルドな農道を時速5マイルで進んでいきます。(これ以上の時速で走ったら、マジで車が壊れます。スポーツカーのような車高が低い車は絶対、ヤラレそう…😱)
慎重に進んでいくと、谷間から斜面に広がるぶどう畑とおじいちゃんのファームハウスが出現します まさに隠れた宝石・・・hidden gemです✨
ものすごく美しい…息をのむほど美しい風景です。
ロンドンからこれほど近くて、これほどのファーム感が味わえるとはただただビックリ。
来年はアポを取ってツアーに参加してみたいと思っています。
ご興味ある方、一緒にdeepなEast Sussex体験をしてみませんか?
●向かい側の土地もチョーク(石灰)質の土壌が広がっている
●ぶどう畑すぐ横の土地。ここもシャンパーニュ地方とほとんど同じチョーク質の土壌
●チョーク感、ハンパない!
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